映画『バケモノの子』は、2015年に公開された細田守監督の大ヒット作品です。
映画が大好きで、週末には必ずと言っていいほど映画を観ている私が、独自の視点で作品を紹介させて頂きます。
作品を観るか迷っている人は是非参考にしていただけると嬉しいです。
この記事でわかること
- 作品情報
- みどころ
- あらすじ
- 感想
- 『バケモノの子』がおすすめな人
【バケモノの子】作品情報
- 公開年:2015年7月
- 監督:細田守
- 脚本:細田守
主な出演者
- 熊徹(役所広司)
- 蓮・九太の幼少期(宮崎あおい)
- 蓮・九太の青年期(染谷将太)
- 楓(広瀬すず)
【バケモノの子】みどころ
『バケモノの子』は、孤独になった少年が熊のようなバケモノの熊徹と偶然出会うところから物語は始まり、渋谷の街と交錯するバケモノたちが住む渋天街に迷い込んだ少年は、孤独に生きてきた熊徹と再会し奇妙な絆を深めていきます。
みどころは、弱さと強さの本当の意味をまだ知らない少年が、熊徹の弟子になり渋天街でたくましく成長していく姿と、そんな少年を弟子にした熊徹の気持ちの成長が大きなみどころです!
「おおかみこどもの雨と雪」から3年を経ての長編アニメーションであるこの作品は、脚本も細田守監督が手がけているからこそのクオリティをきっと存分に体感できるはずです♪
主人公蓮・九太の幼少期を宮崎あおいさんが演じ、その青年期を染谷将太さんが演じています。
1人の役を2人で演じてくれていることで、より蓮・九太の成長や変化を感じられるところにも注目です!
渋天街のバケモノ・熊徹の声を演じる役所広司さんをはじめ、ヒロインの少女・楓を演じる広瀬すずさんなど豪華なキャストが集結していて、見ごたえのある作品に仕上がっています♪
【バケモノの子】あらすじ
両親が離婚したことで母親と暮らしていた9歳の少年・蓮(宮崎あおいさん)ですが、母親が交通事故に遭い突然この世を去ってしまいます。
そして、養子として親戚の家に貰われることになりますが、現実を受け入れきれずに引っ越しの最中に逃げ出します。
1人で渋谷の街をさまよう蓮が出会ったのが、まるで熊のような姿のバケモノ熊徹(役所広司さん)でした。
そんな熊徹に恐怖を感じながらも、独りで生きていける強さを手に入れたくて、バケモノたちの住む世界「渋天街」に迷い込み熊徹と再会します。
蓮には見込みがあると踏み弟子にすることを決める熊徹。蓮を「九太」と名付け修行を始めます。
渋天街では人間の子は心に闇を持っているから危険だと関わることを禁じられていましたが、一度決めたら揺るがないのが熊徹です。
孤独に生きてきたせいで教え方のわからない熊徹と、そんな熊徹にどう接すればいいのか悩む九太。喧嘩ばかりの毎日の中で、少しずつ学び合い成長する修行の日々が続きます。
そんな中、九太はいつものように熊徹と喧嘩になり家を飛び出します。やり場のない怒りを抱えた九太が向かったのは蓮として暮らしていた人間の世界でした。
そこで九太は、高校生の女の子・楓(広瀬すずさん)と出会います。バケモノの世界にいて読み書きすらままならない九太は、楓との出会いをキッカケに「大学に行きたい」そんな新たな目標を見つけるのです。
【バケモノの子】感想
・物語の感想
人間が住む世界とバケモノが住む世界は、まるで別世界のようで実は表裏一体なのだと感じました。
それなのに人間の世界では「子は宝」と言われている子どもが、バケモノの世界では真逆のような存在として扱われていたのが面白かったです。
環境や出会う人によってどんな大人に成長するのか、大きく変わるのかもしれませんね。
九太の成長を見ていてそう思いました。驚くほどガサツな熊徹だけど、人間以上に温かみ溢れる部分が大好きです♪
熊徹と九太の修行の日々は喧嘩ばかりでしたが、少しずつ心を通わせていく2人の姿に、なんだかとても優しい気持ちになれました。
どうしたら強くなれるのかと尋ねる九太に「自分で考えろ」と言った熊徹の言葉が印象的でした。それはきっと私が「どうしたらいい?」って人に尋ねがちだからだと思います。
熊徹の言葉にハッとさせられた自分がいました。九太が強くなれたのは、強くなりたいそう強く願ったからですもんね!
人は自分と向き合うことを避けた時に孤独や不安を感じているのかもしれません。
強くなりたかったら自分と対峙しろと熊徹と九太が教えてくれたような気がしました!
・キャラクターの感想
大好きな宮崎あおいさんが主人公の少年を演じると聞いて観る前からとても楽しみでした♪
そんな私の期待を軽く超える感じで蓮と九太を演じてくれていたから、この作品を観てますます宮崎あおいさんのことが好きになっちゃいました!
少年から高校生へと成長した蓮と九太の声が自然に染谷将太さんにバトンタッチされていたのもよかったです♪
そして、バケモノでありながら熱い漢の熊徹を役所広司さんが好演されていたのも印象的でした。
ずっと孤独に生きてきた不器用でぶっきらぼうな熊徹が九太と共に成長していく姿がとても素敵でした。
本当の強さや本当の優しさをとても繊細に表現してくれていて、私もいつか胸の中の剣を握ることができる、そんな強い人間になりたいと心から思いました!
【バケモノの子】こんな人におすすめ!
心の中に孤独を感じている全ての人に観て欲しい作品です!
1人でいる方が楽ちんだと思っているあなたは、そう感じているのはきっと自分の気持ちより、相手の気持ちや言葉に振り回されているからかもしれません。
『バケモノの子』では、相手を思いやる気持ちの大切さや、どんな自分になりたいのかを自分で見つける素晴らしさが描かれています。
だからこそ、たくさんの子どもたちにも観てもらいたい映画です!
色んな場所や色んな人に出会うことで、未来にたくさんの彩りが生まれると体感できると思います。十人十色でいいんだよ、自分の心にある剣のカタチだって人それぞれ違うはず。
細田守監督だから描けた人間たちとバケモノたちの世界が交錯するこの作品を観れば、なりたい自分をきっと見つけることができると思います。